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「赤いきつね」のCMアニメは本当にAIで作られているのか?

マルちゃんでおなじみ東洋水産のカップうどん「赤いきつね」のアニメCMについて、SNS等で「性的だ」「キモい」などという意見が集まっています。

そして同時に、このアニメがAIで作られているのではないか?との指摘もあるようです。

この記事では、「赤いきつね」のCMアニメがAIで作られている、という意見について調査した結果を投稿いたします。

赤いきつねのアニメCMがAIで作られていると言われる理由

AI作画なのではないかとSNS上でささやかれる理由を調べたところ、次のような意見が多く見受けられました。

  • テーブルの脚が消えているように見える?
  • 女性が座っている座椅子の座面が消えているように見える?
  • ベランダ横にドアがあり、間取りが不自然に見える?
  • 手の形が不自然に見える?

テーブル、座椅子、間取りが不自然?

テーブルと座椅子と間取りについて指摘されているポイントは、下の画像のシーンに表れているようです。

確かに、部屋の中央のテーブルには本来4本の脚があるべきですが、画面奥側の脚2本が描かれていないように見えます。

また、女性キャラクターが座っている座椅子についても、背もたれは大きく描かれていますが、女性と床の接地面をよく見ると座面がないように見えます。

間取りの違和感については、画面右端に描かれているドアによるものであるようです。

このドアは廊下など屋内につながるドアのようなデザインですが、この位置にドアがあるとベランダにつながっているかのように見え、確かに不自然な感じはしますね。

ただ、まったく存在しえない間取りとは言い切れませんので、この点については見る人の主観によって印象は異なると思います。

手の形が不自然に見える?

女性が箸やカップを持つ手の指が不自然に描かれているとの指摘があります。

下の画像を見ると、箸を持つ指が複雑な絡み方をしているように見えます。

また、カップを持つ手については、指が詳細に描かれていないようにも見えますね。

AIによる作画が苦手とするポイントと一致している?

AIによる作画は日々進歩していますが、まだまだ不得意なポイントもあるようです。

このアニメCMで「AI作画だ」と言われている点は、AIが苦手とするポイントと一部一致しているため、今回のような指摘が多く挙がっているものと思われます。

GoogleのGeminiに、イラスト描画においてAIが苦手とするポイントについて質問した結果、以下の回答がありました。

AIによるイラスト描画は、近年目覚ましい進歩を遂げていますが、まだ苦手とするポイントもいくつか存在します。

AIが苦手とするポイント

  • 複雑な構図や詳細な描写: AIは、複雑な構図や詳細な描写を正確に再現することが苦手な場合があります。特に、多数のオブジェクトが複雑に絡み合ったり、微細なディテールが求められるイラストでは、AIの表現力が追いつかないことがあります。
  • 手や指の表現: 人間の手や指は、複雑な形状をしており、AIにとっても表現が難しい部位です。そのため、AIが描いたイラストでは、手や指の形が不自然になったり、関節の数が間違っていたりすることがあります。
  • 感情やニュアンスの表現: イラストには、キャラクターの感情や物語のニュアンスを伝える役割があります。しかし、AIは感情やニュアンスを理解することが苦手なため、人間が意図するような表現を正確に行うことができません。
  • オリジナリティや創造性: AIは、既存のデータから学習してイラストを生成します。そのため、オリジナリティや創造性に欠ける作品になることがあります。また、AIが生成したイラストは、既存の作品に似たものになる傾向があります。
  • 著作権の問題: AIが生成したイラストは、既存の作品を学習して作られるため、著作権侵害にあたる可能性があります。特に、商業利用を目的とする場合は、著作権問題に注意する必要があります。

AI作画だとしたら、良く描けているという意見も

一方で、AI作画だったとしても良く書けているという意見もあります。

AIに「麺を食べるキャラ」を描かせても上手く描けない という現象は多く発生しているようで、AIに描かせたとしたら、このCMは麺を食べるシーンの描写を上手く表現できている、という意見です。

まとめ

今回は赤いきつねのアニメCMがAIで作られていると言われている理由と、それに付随する意見についてまとめました。

本当にAIで作られているのか、現時点で公式からの情報は確認できておりませんが、様々な意見を見る中で、AIが苦手とするポイントと今回指摘されている部分にある程度の共通性があることから、AIによる作画であることは否めない、といったところだと思われます。

このCMのようなアニメにとどまらず、日々進歩する技術により映像制作にAIが活用されるようになっていくことは間違いないと思います。

また、見る人が映像に不自然な印象を抱くような内容にならなければ、AIを活用することが多きな問題になることは少ないのではないかと思います。

あなたは今回のCMアニメについてどのような感想を持ちましたか?

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